超ドヤ顔ディレクター少年
少年「○○作りたい!」
素晴らしく断定型。
まっすぐだね。とてもまっすぐだ。さすがだ少年。
実はすっごいムチャ振りしてるんだけど気づいてないよね。
先日、キッズビジネスタウンというイベントで
プログラミンっていう文科省のツールを使って
小学生が30分でゲームを作るブースのお手伝い役をして来ました。
とりあえず絵が無いので、、、
オレ「じゃあ、絵描いてみようか!」
少年「オレ描けないから描いて!(即答)」
描いてあげる。描いてあげるよー。
オレデザイナーじゃないから下手だけどねー。ごめんねー
少年「うん、いいんじゃね?いい感じじゃん」
すっごい上からOKもらいました(`・ω・´)ゞ
ちょっとかすれ声の野太いセクシーボイス
少年「○○がない!」
はい、直後にダメ出しキタコレ!
少年「こういうんじゃなくて、もっとこう・・・」
オレ「描いてみる?」
少年「オレ描けないから描いて!(即答)」
あくまでも自分では描かないw(*´Д`*)
少年「こっちの細いペン使えばいいんじゃね?」
指示が細かくなってきたw
オレ「おお、ありがとう」
顔見たら素晴らしいドヤ顔(*´Д`*)
オレ「ここで文字出そうか?」
少年「いいね!出そう出そう!」
企画許可頂きました(*'-')ゞ
オレ「うーん、ちゃんと動かないなー」
少年「100じゃなくて200にしてみたら?」
オレ「やってみるかー。…やっぱだめだ」
少年「100動かして200戻したら元に戻るはずだよねー」
オレ「そうだよなー。何が原因なんだろ」
バグが出て2人で悩む。
こういう一体感はもの作りの醍醐味。
オレ「リセットン使ってみるか…。どうだ?」
少年「よっしゃ!」
よっしゃ頂きました(*'▽')ゞ
バグっぽいのも直りました(`・ω・´)
少年「これこっちに回転させて、こうしたい」
オレ「ああ、それはねー、これをこうするとできるよ」
少年「オレ出来ないから作って(即答)」
すべて指示だけで完成させようとする少年
むしろ潔い!(*´Д`*)
少年「できた!できた!」
大事なことなので2回言いました。
素晴らしいドヤ顔ごちそうさまでした(*´Д`*)
子供のころ、ゲームで遊ぶのが好きで、
高校生になったころバブル崩壊後の暗いニュースばかりが嫌で嫌で
子供が笑顔になれるゲームを作りたいなーと思ったところ、
大学にゲーム科がないこの国の教育制度に納得がいかずに
進学校からゲームコースのある専門学校を選んでゲーム屋になったわけですが
初心に帰ることができますね、こういう触れ合いがあると。
もの作りにのめり込む熱さだったり、
あきらめない心だったり、
自分のやりたいことをまっすぐ伝えることの大切さだったり、
大人になるとおざなりになりがちな根っこの部分の大切さが再確認できて
こっちの方が頂くものが多かったです。
小学生ってのも良かった。
中学生になると周りに気を使いはじめるので難しくなるんですよね。
別の1位取った子のお母さんからは深々とおじぎされて
何度も「ありがとうございました!ありがとうございました!」
むしろこっちが恐縮したくらい。
子供にとって「自分にはできる!」って思うことはとても大切なので、
できる感のお年玉になったかもしれないと思うと、ちょっと嬉しいですね。
世間的には「IT土方」などと呼ばれ下働き的な印象が強くなる一方のプログラマーですが、
あらためて作り手の可能性を感じずにはいられませんでした。
個人的にはそこを追求したいから1人で起業したってのもあったのでとてもいい経験になりました。
このツールを作った文科省、
この機会を与えてくれた株式会社レキサス、
そして熱い思いの小学生たちと
我が子を見守るお父さん、お母さんの愛情に
感謝したいです。
こちらこそ本当にありがとうございました。