9才♂の中学入試

まぁたまには日記。
10月に嫁さんと外出した時、9才♂が中学入試を受けたいと言っている話を聞いた。
お、ほんじゃまー大変だけど何とかするか的な返事をしたと思う。
学費、塾代については大まかに調べてくれてたので金額を聞いて、何とかなるべ〜、と。

息子は小学校上がる前から医者になりたいと言っていた。もう小4にもなる。
あいつなりに一生懸命考えてるんだな、と感心した。
正直、学力的には入試して合格する可能性は低いと思う。(本人には内緒)
小2の時に九九で24点取ってきた。
あの時点で学力は下の方だったろう。
もともと出来るタイプの子供だった俺からすると、ずいぶん遠い。

医者になりたい理由は良く分からない。
元々幼少の頃から病弱で入院したり、小児科の世話になっていた。
優しい先生達を見てそう思ったのだろうか、ある時医者になりたいと言い始めた。

せっかくなのでなりたいものにイメージを持たせようと思った。
俺が「ゴッドハンド輝」という漫画を毎週読んでいたので、買い与えたら夢中になって読んでいた。
残念ながらこないだ連載は終わってしまったが、医者になりたい子供には最適の漫画だったと思う。
特に序盤は医者の漫画にしては明るい印象だ。
大人が読むとベタ過ぎて恥ずいくらいだが。

他の職業にも興味を持って欲しかったので、図鑑っぽいのを買い与えたりもした。
ポケモンが好きで「ゲーム作るのもいいかも」と言ったときは「じゃあ海外へ行け」と言った。
日本は少子化で子供向けのビジネスは難しい、技術書はだいたい英語、云々。
留学でもホームステイでも一度海外を見て来いと。
パイロットになりたい」は「成績良くないと無理だから勉強しなきゃな」「名古屋行け」
「漫画家になりたい」は「毎日絵描かないとな」「サイコー並に描け」
「料理人」は「お母さんの手伝いでもやっておけ」「人に何かを与える喜びを知れ」
なりたい職業はいつでも変えてもいいと何回か伝えたが、選んだ職は今でも医者らしい。
他の職業との違いを見ることで、イメージを持ちやすくなったのかも知れない。

学力を上げようと努力し初めたのは九九で24点だった時から。
2月生まれってのもハンデだったが「勉強できない」っていう事実は結構子供にはツライもの。
何とかしてやりたかったし、出来るだろと思った。
「どーせ頭悪いから」とか平気で言う子にはなって欲しくない。
「どーせ私の子だから」とか平気で言う嫁には、ちょっと注意をしておいた。
確かに俺の血は入っていないが、血よりも大切なのは環境だ。
勉強ってのはある程度までは努力次第でいける。

「算数は記憶力」
「勉強は反復練習。毎日短時間で効率よくやること。そしてよく遊べ」
「復習だけはやっておけ」
基本的に伝えたのはこんなもんだと思う。
24点のテストは2週間後には100点取れるようになってた。
毎日5分ずつ同じテストをし、出来なかったところを復習する作業を2週間続けただけだ。
大人からすると出来るようになって当たり前と思えるが、息子には相当自信になったらしい。
自信が付いたことで他のテストも向上したし、こつこつと努力することを続けるようになった。

勉強で大事なのはコツコツ努力することの大切さと、その結果の喜びを知ることだと思う。
俺は元々テストは出来たので、それがわかるようになったのは大人になってからだった。
勉強しなくても出来るから努力するクセは付かなかったし、出来て当たり前だから嬉しくない。
勉強することの目的、意味がわからないまま、ただダラダラ過していたと思う。
私立中学を受験するという人生の選択肢が与えられた息子が少し羨ましい。

当の息子は説明会に行ってきて、寮で一人暮らしをしたくなったそうだ。
一人っ子で思い入れも深い嫁さんからすると相当寂しいようだが…

医者は随分先の話だし、一人暮らしの方がより身近でリアリティのある目標だろう。
まぁまずは近い目標を目指して頑張って欲しい。

俺としては、子供には将来に希望を持って過ごして欲しいと願っている。
子供の頃から暗いニュースばっかりでうんざりするような日々を過してきたから、余計にそう思う。
そういう道作りをするのが先人たる大人たちの義務ではないかと、くそまじめなことを言ってみる。

まあマネジメントサイドとしては努力よりも成果を大切にしたいので受かって欲しいな。
じゃないと真摯さに欠けるだろってことで。(´ω`)ノシ

ゴッドハンド輝 (1)

ゴッドハンド輝 (1)

21世紀こども百科 しごと館 (全1巻)

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